遊びは大人になるための『学習』…
大人にとって〝遊び〟は息抜きの意味合いが大きいですが、幼児にとっての〝遊び〟は「生活の全て」といっていいでしょう。 幼児にとっての〝遊び〟は、大人になるための『学習』で、大人と子供では遊びが持つ意味も目的もまったく違います。
子供が「やりたい!」という意欲を持ち、夢中になって取り組み、そのプロセスの中にたくさんの学びがあります。 遊びの中で、嬉しさや楽しさを体験する心の揺れ動きや「これ、どうなっているのかな?」と疑問を持ち、調べたり試したりする中にもたくさんの学びがあります。
友達との協同にも学びがあるし、失敗の経験からも多くのことを学びます。
「就学までに育てたい10の姿」
①健康な心と体 ②自立心 ③共同性 ④道徳と模範意識の芽生え ⑤社会生活と関わり ⑥思考力の芽生え ⑦自然との関わり・生命尊重 ⑧数・文字・図・文学への興味関心 ⑨言葉による意思疎通 ⑩豊かな感性と表現
子供はこれらのことを〝遊び〟の中から学んでいきますが、「自由(やりたいことを、やりたい時に、やりたいだけする、周りの状況や環境を考えずに自己主張する)」だけでは決して育ちません。
「10の姿」を育むには、物事に対する〝自信と意欲〟、他人を思いやる〝優しさ〟、粘り強く取り組む〝忍耐力〟という『土台』が必要です。
白ゆりっ子は、様々な「課題」に取り組み、逆立ち歩きや読み書き、音楽リズムや製作活動を通して〝得意なこと・できること(認知能力)〟を育み、そのプロセスの中から、頑張ることの楽しさ・努力の面白さ、経験することの大切さ、協同の楽しさ、仲間を応援する、認めるといった〝自信・意欲・忍耐力・優しさ(非認知能力)〟をも育みます。
子供達は、将来『社会』という大きな集団の中で生きて行かなければなりません。『社会』という大きな集団の中で〝自分自身(個)〟を存分に発揮するために「10の姿」が必要で、そのために自分の気持ちをコントロール(自律)することを、年齢に応じて伸ばしていくのです。
「主体性(自由とは違います)」と「課題(強制とは違います)」のどちらも、子供にとって〝夢中になれる遊び〟です。 その両方のバランスがとれた環境が、子供の心と体を育み、将来の『生きる力』になります。
お子さんの『心と体の育み(遊び)』をしっかりと見守ってあげて下さい。
白ゆりっ子「あたりまえ10ヶ条」
*元気よく「ハイ!」の返事ができる子 *自分のことは自分でする子 *お友達を大切にする子 *先生のお話をしっかり聞く子 *自分から挨拶ができる子 *「ありがとう」「ごめんなさい」が言える子 *お友達が嫌がることをしない子 *諦めずに最後まで頑張る子 *お友達と力を合わせる子 *お友達を応援する子
これは白ゆり幼稚園が目指す「こども像」です。
白ゆりっ子達は、4年間・3年間の幼稚園生活を通して様々な経験を積み重ねます。
この積み重ねが、子供ひとりひとりの『心の育ち』に大きな力となってくれます。
この10ヶ条は、言葉を変えると〝ご家庭の子育て〟にも応用することができますね…
幼児期は、その子の人生の土台を作る大切な時期です! やり直しができません!!
ご家庭と幼稚園が一緒になって、お子さんの生きる力の『土台』を作っていきましょう!