「愛情」より「自己満足」…(涙)
幼児教育の世界に入って30年以上が経ちますが、ここ近年感じることは、我が子を〝親が望む理想のいい子〟に育てようとする気持ちが強い親が多くなったということです。
とても厳しい言葉かもしれませんが、我が子に対する「愛情」より、親の「自己満足」のために子育てしているように感じる時が多々あります。
「いい子」に育って欲しい… 親であれば誰もが望むことですが、その想いがあまりにも強くなってしまうと、親は〝自分の思い通り〟に過度に褒めたり・叱ったりをしてしまうようになります。
それは、『子供らしくイキイキとした姿』で成長して行くという我が子の本来の姿を感じることが出来ないまま、自分の思い通りに育っているという間違った安心感で満足してしまうことに繋がって行きます(>_<)
子供は子供で、叱られたり、傷つくことを恐れ、親の評価に過敏になり、自分の意志や意欲、想像力といった個性もどんどん失い、自分で考える習慣や色々なことに創意工夫する力のない子に育ってしまいます(涙)
幼児期にこのように偏った子育ての中で育った子供は、小学校の学習面でも大きな壁にぶつかると言われます。
算数の計算や漢字の書き取りのような答えが決まっているような課題は問題が無いのですが、作文やクラスの中で自分の意見を言ったり、自分を表現するような場面になるとまったく自分自身を出すことが出来ない… つまり『自分』がない子になってしまうのです(>_<)
友達と上手に遊ぶことも下手で、休み時間を一人で過ごしたり… 不登校になる子には「いい子」が多いそうですよ。思春期や青年期の「ひきこもり」には、「いい子」で子供時代を過ごした子が多いそうです(涙)
さらに、「いい子」はいじめにあいやすいという話を聞きます。いじめられる子には何一つ非はありませんが、「いい子」は品行方正なところが多々あるので、一対一での関係では一目置かれるところがあり、いじめにあうことがありませんが、集団になるといじめの対象になりやすいそうです。
「いい子」は、自分自身を出すことが出来ないので、その場その場を臨機応変に適応することが苦手です。だから、いじめの感情を持つ子供集団の標的にされやすいとのことです(>_<)
我が子を「いい子」に育てることが親の役目であり、親の〝愛情〟だと思い込み過ぎて、やがて、その想いが自分自身が満足するために「いい子」に育てるという間違った方向… 親の〝自己満足〟へと向かっていませんか!?
子育てで大事なことは『無条件の愛』です。これが我が子がこれからの人生を生きて行くための大切な土台の一つになります(^_-)-☆
「親の顔色をうかがいながら…」「親を喜ばせるために良い行いをしなくてはならない…」
そんな環境の中では大切な土台は育ちませんね!! 我が子なんだから、そんなことが無くても愛せますよね!!
望んだままに愛されて、本音でものが言えるような環境で育てられて初めて、お子さんの心は豊かに育ちます(*^^)v 本音で親と話し、親を信じて、心から安心して、日々の生活を過ごしていける… そんな子育てを考えて下さい。
「親が望む子供」に育てるより「子供が望む親」になりましょう(^_-)-☆
将来我が子に「僕の自慢のお母さん!!」「私の自慢のお父さん!!」と言われたいですよね(笑)